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2014年3月7日金曜日

神姫観光バスの「ハートライナー」を利用しました。

Heart Liner

東京からの帰路で利用しました。初めての夜行バスなので3列をばと検索していると、「ハートライナー」が引っかかりました。お値段、神戸まで4900円!思わず飛びつきました。今回は池袋から三宮までの利用です。



概要

神戸・大阪・京都⇔池袋・TDLを結ぶ夜行バスです。神姫バスではなく、神姫観光バスが運行しています。神姫観光といえば、あの意匠あふれる特徴的な塗装が有名です。

価格は、楽天トラベルで予約すると6200円、公式サイトから予約すると4900円でした。公式サイトには「その他ご予約サイトよりお安く」「座席指定は公式サイトだけ」と明記されているので、できる限り公式から予約した方がいいと思われます。

問題は公式サイトで予約できる座席が少ないことです。公式で検索するとほぼ満席で予約できません。実際、私が乗車した日は3席しか用意がなく、最後の1席を押さえました。そのため座席指定のメリットは生かせませんでした。
しかし楽天で検索すると、一転空席が目立ちます。公式が満席ならば、楽天で検索してみましょう。公式はいわゆるバーゲン価格だと思えば納得です。

池袋出発は23:25、三宮到着は9:00となっています。途中、京都、新大阪、心斎橋、天王寺に止ります。乗車時間は8時間35分です。


乗車記

バスは池袋サンシャインシティのバスターミナルから発車します。出発時刻は23:25なので、遅くまで都内で過ごすことが出来る時間設定となっています。

池袋駅東口から歩くこと10分、21:00頃にサンシャインシティに着きました。駅からは一番高い建物の方に向かえばいいだけなので迷うことはありません。池袋駅前の歓楽街は大変賑やかですが、サンシャインシティまで歩くと人通りはまばらになります。建物内はアルパ・アルタともに21時閉店の店が多く、シャッターが閉じられています。昼間に賑わいはどこへやら。
Sunshine-City Entrance


とりあえずバス停を確認するため、文化会館方面へ歩きます。
アルパ、アルタを抜けるとバスターミナルに着きます。
バスターミナルは窓口とトイレ、自販機以外なにもありません。待合所はおろか、簡易的なイスさえないので、ここで待つという選択は出来ません。
Sunshine-City Bus Terminal

時刻表があったので見てみると、発着本数の少なさがわかります。乗車予定のハートライナーは大阪行きとなっています。
Sunshine-City Timetable


あと2時間以上あるので建物内へ戻りました。探索していると、成城石井がまだ開いていました。ここで食材を買い込むことができます。

どこかに座り充電をしたかったので、お店を探しているとタリーズを見つけました。店内はバス待ちとおぼしき方々で賑わっています。イスもソファなのでくつろげそうですが、コンセントが見当たらなかったので諦めました。

入り口の方まで戻るとサブウェイがありました。カウンター席に念願のコンセントが見えたので、ここで時間をつぶすことにしました。外を眺めても人通りはまばらで、ここが池袋であることを忘れます。
閉店10分前の21:50、サブウェイを後にしました。

何もすることがないので、アルパの噴水の周りにあるイスに座って待つことにしました。先ほどタリーズにてくつろいでいた客人の姿もありました。これほど本でも持ってこればよかったと後悔したことはないです。
ちなみに22時を過ぎると減灯されるので注意が必要です。

スマホを弄ること1時間、閉館放送が流れたのでバスターミナルへ。23時前だったと思います。
すると、どういうことでしょうか、人の息吹が感じられないほど殺風景だったバスターミナルが、黄色の蛍光色にSTAFFと書かれたジャケットを着用した方や、大荷物を持った大勢の客人、様々な方面が書かれた簡易窓口がそこにはありました。2時間前の光景が嘘のようです。
スタッフの方の案内を聞くと、どうもスキーのツアーバスの集合場所になってるようです。簡易窓口からは「スキーのツアーをご利用の方は手続きをお願いします」との声がひっきりなしに響き渡っていました。まるで皆手続きがいるかのような勢いだったので、路線バスを待つ客人も窓口へ向かう姿が見受けられました。
23:05頃各方面へ向かうツアーバスが一斉に発車しました。発車後、黄色のスタッフは清掃をし片付けに追われていました。

23:15、神戸三宮と表示した、独特の塗装をまとったバスが到着しました。今宵の宿です。
扉が開くと2名の乗務員が降りてきました。乗員リストを持った方に名前を告げると、座席の案内がありました。
Heart Liner


車内に入ると、先客は見受けられませんでした。つまりTDLからの乗車はなかったということです。全員が池袋からの乗車です。
座席は3列シートです。公式サイトによると、幅は51cm、シートピッチは96cm、リクライニングは143°とのことです。フットレストも備え付けられてます。私の席は3列目の右側です。いわゆるトイレ前です。気兼ねなく目一杯倒せるのでありがたいです。
Heart Liner2


座席には固定されている枕と腰当て、ブランケットが備え付けられていました。空気枕を用意していましたが、使わずじまいでした。また新しい車両だけあってコンセントがあります。
Heart Liner3Heart Liner4

23:25、定刻通り出発しました。
乗務員より、「途中何度か休憩のために停車するが外には出られない」と案内放送が入りました。トイレは車内のをご利用くださいとのこと。夜のSAを堪能できません。
まもなく前方のカーテンが閉められました。

首都高を池袋線→渋谷線とうねうね走り、東名に入りました。用賀あたりから寝ようとしましたが、フットレストを使うと足を曲げなければならなく、自分のポジションが確立できず寝付けません。
座席と格闘していると、バスは海老名SAに停車しました。休憩のようです。15分ほどでしょうか、停車の後発車しました。

この辺りでポジションが確立されたので寝付けました。
途中、新東名を走っていた気がします。

目が覚めると土山SAに停車していました。時刻は5時過ぎです。毎日5時に起きているので、癖でどこでもこの時間に目覚めてしまいます。周りを見渡すと多数の夜行バスが停車しており、ここが夜の大動脈であることを感じさせてくれます。隣のバスは乗客が自由に乗り降りしていました。うらやましい。

5:10、土山SAを発車。
まだ朝早いので再び就寝。

6時頃、乗務員のアナウンスにより目覚めました。まもなく京都に到着とのこと。
バス停に入り、乗務員の1名が降り、バック誘導。
6:09、京都八条口東側に到着。所定6:10なので定刻通りです。
3名降車した後、すぐに発車。

また一眠りし、新御堂走行中に目覚めました。朝焼けの新御堂は大変きれいです。
景色を眺めていると、まもなく新大阪到着との案内です。
7:12、新大阪北口に到着。所定7:25なので10分ほど早着です。場所はよくわからないところでした。
1名が降車しました。その際、次の心斎橋では降車の予定がないため通過したいと放送がありました。心斎橋に変更する方も居なかったので通過が決定しました。
7:15、発車。

スマホを弄っていると、まもなく天王寺到着との案内がありました。
7:50、天王寺BTに到着。所定8:05なので15分早着。心斎橋通過で5分早くなったのでしょうか。
ここには係員の方がいました。池袋みたいです。
3名降車した後、すぐに発車。なお発車の際、乗務員の1名が降り、バック誘導がありました。

後は、阪神高速とハーバーハイウェイを走るだけです。新港ランプの信号で停車中に、まもなく三宮との案内がありました。
神戸税関、神戸大丸を過ぎ、鉄道の高架が見えると終点です。
8:53、三宮に到着。所定9:00なので、7分の早着です。
私を含め4名が降車しました。降りると係員が居り、「三ノ宮駅は右です」と案内をしていました。
私は元町から乗るので左に進みました。


所感

木曜日ということもあってか、11名しか乗車がありませんでした。おかげで車内は広々です。
座席は、170後半の私では足が伸ばせませんでしたが、幅は十分あり、また腰当てやコンセントもついています。カーテンもあるので、しめるとプライベート空間になり快適でした。
乗務員の方はこちらが恐縮するほど丁寧な方でした。運転も大変丁寧で、うるさくならないよう早めにギアチェンジしているのが感じられ、快適に眠れました。

ただ問題もあります。
まずは到着が遅いことです。TDL行きは開演に合わせた時間となっています。これはいいです。しかし、101便の三宮9時着はさすがに遅すぎかと思います。夜遅くまで都心に居られる時間設定になってますが、朝9時となると、朝一の新幹線や飛行機の方が早く着いてしまします。

また値段の優位性もさほどありません。執筆している3月で楽天トラベルで見ると、春休みが始まる後半は平日は8200円、金土日は11000円となっています。3日前まで1万円を切るスカイマークや新幹線が視野に入ってしまう価格設定です。1泊する費用を考えてもです。
2階建車やプレミアムドリームの座席みたく、何らかの高付加価値で高めの値付けするのは理解できますが、いくら2013年8月の新車とはいえ、この価格は強気すぎます。

自社ハートツアーのTDL客の片手間なのかは知りませんが、神戸行きの充実も図ってもらいたいところです。

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