その1では神戸空港から飛行機に乗り仙台入りしたものの、アクセス線が遅延で朝ラッシュ並みの混雑になるとこまでであった。その2では仙台から秋田新幹線に乗り、秋田駅に到着するまでを綴る。
主な行程
1日目 | ||
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スカイマーク | BC152便 仙台行き | 神戸→仙台 |
仙台空港アクセス線他 | 普通 仙台行き | 仙台空港→仙台 |
秋田新幹線 | こまち7号 秋田行き | 仙台→秋田 |
奥羽本線他 | 快速リゾートしらかみ5号 青森行き | 秋田→青森 |
海峡線他 | 急行はまなす 札幌行き | 青森→札幌 |
2日目 | ||
函館本線他 | 寝台特急北斗星 上野行き | 札幌→上野 |
3日目 | ||
東海道本戦 | 普通 熱海行き | 東京→横浜 |
東海道本線 | 快速アクティー 熱海行き | 横浜→国府津 |
御殿場線 | 普通 沼津行き | 国府津→沼津 |
東海道本線 | ホームライナー浜松5号 浜松行き | 沼津→浜松 |
東海道本線 | 普通 豊橋行き | 浜松→豊橋 |
東海道本線 | 特別快速 大垣行き | 豊橋→名古屋 |
東海道新幹線 | のぞみ131号 岡山行き | 名古屋→新大阪 |
東海道本線 | 新快速 姫路行き | 新大阪→三ノ宮 |
その2は仙台駅から秋田駅まである。
仙台駅
仙台駅に着くと、2両編成の列車に圧縮されていた乗客が一斉に流れ出ていく。ホーム上にも本列車の折り返しに乗ろうとしている乗客が並んでいるので、身動きを取るのがつらい。ましてこちらはキャリーバッグを持った客が多いのでなおさらである。改札に向かう跨線橋は白の板や黒い布で四方覆われており、工事中とはいえかなり暗い。
まずしなければならないのが、「名取→札幌市内」のきっぷに入場記録をつけることである。今は「仙台空港→名取」のきっぷでそのまま仙台まできたため、きっぷに入場記録がついていない。今のままでは新幹線連絡改札でエラーが出るため、連絡改札でこの旨を伝えて処理してもらうか、一度出場し新幹線改札から入場するかの手段が考えられる。乗車予定のこまち7号まであと30分もあるため、今回は一度出場することにした。
有人改札に向かうと遅れの影響でせわしなく対応に追われているが、ちょうど空いている駅員がいたので途中下車を申し出た。穴が開いてないので何か言われるかと身構えたが、これといったこともなく駅名小印を押してもらい出場することができた。
中央改札を抜けると吹き抜けのロビーにでる。ここのシンボルともいえるステンドグラスは、待ち合わせスポットとして有名だ。ロビーでは名産品の露天が軒を連ねている。この光景も前回訪れたときと全く同じだ。
露天ではあとで買うとして、西口から外に出てみる。相変わらずの快晴で気持ちが良い。西口のペデストリアンデッキから駅舎を見ると、どうも大宮駅を彷彿とさせる。いや、大宮駅が仙台駅に似ているのかもしれない。今や両駅とも「はやぶさ号」であれば68分で結ばれている。
仙台パルコ。
30分の乗り換え時間も気がつけばわずか。駅に戻り露天で、車内で食べる団子とまんじゅうを買った。この店、道中で食べることを想定していなかったようで、私が「食べるためにつまようじが欲しい」と申し出ると「考えてもなかった」と年配の婦人店員は隣の店からつまようじを貰ってきた。駅ナカで販売するのだからそういう需要があってもおかしくはないと思いながら「お手数掛けました」と言い店を去った。
飲み物はNEWDAYSで買う。ホットドリンク20円引きセールをやっており助かった。
もう4分前なので改札をくぐる。エスカレータを上ると列車が入線してきた。
「しまった!」
一番南端に出てしまった。無情にも北側に連結されている「こまち号」が目の前を通り過ぎていく。列車は17両編成。「はやぶさ号」と「こまち号」は通り抜けができないので、走るしかない。
私と同じようにキャリーバッグを転がし走っている方を見ると、この状況の中でも少し安心できてしまう。
「まもなく発車です」
なんとかこまち編成に滑り込めた。
列車は盛岡に向けて走り出す。
秋田新幹線 こまち7号 仙台→秋田
息が整わないのでデッキに立ち呼吸を整える。デッキに居るのはもう一つ理由がある。実を言うと指定席券を持っていない。いや、"完全に"持ってないことはない。持っているのは「こまち7号 盛岡→秋田」と「はやぶさ101号 仙台→盛岡」の指定席特急券だ。
「はやぶさ101号」は仙台を9:36に発車し、終点の盛岡には10:49に到着する。「こまち7号」は10:57に盛岡を出るので十分乗り継げる。しかし9:36までに仙台に着こうとすると、仙台空港を8:38に出る列車に乗らないといけない。執筆時点で仙台空港に到着する便でこの列車に間に合う便はない(早着で運良く乗れるかもしれないが)。
白状すると完全なる勘違いでこのきっぷを取ってしまった。気がついたのは機内である。
私のような馬鹿にも救済策は用意されており、後続の「はやぶさ」や「こまち」に立席で乗車することができる。
- 指定席特急券については、乗り遅れた場合でも指定された列車の乗車日と同じ日のうちなら普通車自由席に限ってご利用できます。なお、指定席に乗車される場合は、指定席特急料金を全額お支払いいただきます。(抜粋)
- また、〔はやぶさ〕〔こまち〕の指定席特急券を所持している場合は、後続の〔はやぶさ〕〔こまち〕も立席でご利用いただけます。(抜粋)
盛岡から指定されているのは13号車なので、12号車よりのデッキに立った。車掌室が隣にあるのですぐに検札にくる。
「指定席券は持ってますか?」「あるにはあるんですが…」
はやぶさ101号とこまち7号が記された2列車乗継新幹線特急券を手渡すと「え?」と返された。無理はない。説明をすると「ああ!」と納得されたようで、なんと空いてる席に案内していただけた。感謝の意を伝え、盛岡まで仮の席に座った。
E6系に乗るのはもちろん、ミニ新幹線に乗ること自体初めてである。ミニ新幹線にはなぜか狭苦しいイメージを持っていたが、そんなことはなかった。座席は目を引く落ち着いた黄色で、頭まですっぽり覆われるハイバック仕様。2+2でスッキリしており圧迫感は感じない。両車端部にある大型の案内表示機に目が行き、自然と大型のシートが小さく見えるように感じた。
目を引く座席はホールド感はあるが、やや固め。個人的にはもう少し柔らかい方がありがたい。枕はファスナーで上下するようになっており、自分好みに調整することができた。
ようやくくつろげ外を見ると、雪が目につくようになっていた。いよいよ雪国かと期待に胸が膨らむ。
30分も走ると田畑は真っ白になってきた。
駅を通過した。案内表示機に目をやると新花巻を通過したようである。もう盛岡である。
しばらくすると放送があった。途中、強風の影響で減速運転をしていたため、到着が少々遅れるとのこと。初めての路線なのでどこでどれくらい減速していたのかさっぱりわからなかった。
列車は盛岡駅に着いた。ここで降りる客と同様、"自席"に移るため席を立った。といっても1列後ろにずれるだけである。着席するとそれなりの人数が乗り込んできて、隣にも客が座った。
ここから田沢湖線に入る。新幹線車両が地上を走るのは新鮮だ。ロングレールではなくなったが、継ぎ目の音がするだけで車内で揺れは感じない。
雪も一気に増えた。雪の吸音効果もあるのか白銀の世界を滑っているかのように感じる。ローカル線ということでもっと激しいものを想像していただけに、拍子抜けである。
仙台駅で買った団子を頬張ることにした。もちもちしていておいしい。お茶によく合う。
田沢湖駅に着いた。ホームも真っ白である。
田沢湖駅を出ると、白黒の世界になった。
先ほどの餅で腹が膨らみウトウトしてきた。明らかに新幹線車両が通るとこではない所をクネクネ走っていたような気がする。
角館駅に着いた。向こうに止まっているのは秋田内陸循環鉄道の「急行もりよし2号」である。アテンダントが乗車しており、車販や沿線の観光をしてくれるようである。いつかは乗ってみたいがさすがに秋田は遠い。
どこかわからないが何度目かの上り「こまち」との交換があった。まさしく雪化粧をしている。
またウトウトしていると大曲駅に着いた。ここからは奥羽本線に入り、進行方向も逆になる。座席を転換するのかと周りを見渡したが、転換を促す放送もなく、周りも転換する様子はない。特急「ソニック」は小倉到着前に放送があり、ほとんどの乗客が転換したが、「こまち」は違うようだ。
またまたウトウトしていると終点秋田との案内があった。先ほどまでとは違い雪の量も減った。
ほどなくして秋田に着いた。
仙台では時間がなかったので、先頭に回り込み写真を撮る。乗務員扉に記載されていた表記を見るとZ1編成だとわかった。量産先行車である。
写真を撮っていると雪が強くなってきた。
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