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2014年1月23日木曜日

Debian Wheezyを最小環境から構築しました

MATE on Debian Wheezy

Windowsのライセンス管理が面倒になりました。そこでDebianを導入しました。
何をやったか忘れるのでメモ代わりにまとめておきます。


目標

  • 無線LANでつなぐ
  • DVDを見られるようにする
  • 軽量なデスクトップ環境にする
  • HDMIでテレビに接続し、映像と音声を出す
PCを設置するところには有線LANがないので、無線LANを有効にします。使用するのはBaffloのWLI-UC-GNです。少し古い製品ですが、コンパクトで使いやすいです。

メディアプレーヤーはSMPlayerを選択しました。Windows版もあるので違和感がないと思います。またDVDを再生するため、libdvdread4をインストールします。

Wheezy標準のデスクトップ環境はGNOME3です。これはどうも使いづらく感じます。またPCに不慣れな者が使用するので、MATEをインストールし、標準で含まれているWindowsクラシックのようなテーマに変更します。

HDMIから音声を出すのは鬼門です。以前ION2環境にて挑戦したものの、見事に打ち砕かれました。今回はIntel HD Graphicsなのでそこまで難しくはないです。

※下記の手順を上から順番どおりに進めると、同じ環境が構築できます。
※導入したPCについてはこちらを参照してください。


導入

インストールにはdebian-7.3.0-amd64-netinst.isoを用いました。必要最低限のパッケージしか含まれていないので、最小環境から構築していくには大変便利です。
このページでは一般ユーザを「debian」としています。debianの文字があれば、一般ユーザのことと思ってください。

インストールの途中にtaskselが実行されます。ここではすべてのチェック(デスクトップ環境やシステムツール等)を外し、素の状態でインストールします。

日本語を選択した場合、Xをインストールするまで文字化けしますが、特に問題はありません。


sudo

su ←一般ユーザでログインした前提
apt-get update
apt-get install sudo
visudo

# 以下を追記
debian ALL=(ALL:ALL) ALL

exit ←rootからログアウト
なおインストール時に、rootのパスワードを空欄にすることで、初期ユーザに自動的にsudoを割り当てることも可能。


apt

Flash Playerや無線LANのファームウェアを導入するので編集します。
同時に、MATEのリポジトリも追記します。
sudo nano /etc/apt/souces.list

# 各行末尾に以下を追記
contrib non-free
例)deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ wheezy main contib non-free

# mateのリポジトリを追記 *1
deb http://repo.mate-desktop.org/debian wheezy main

sudo apt-get update
sudo apt-get install mate-archive-keyring
sudo apt-get update
*1 MATEには他に2つのリポジトリがありますが、これが一番速かったです。
参考:Install [wiki.mate-desktop.org]


X関連

sudo apt-get install xserver-xorg mate-core slim
sudo reboot ←再起動後GUIになる
mate-coreといっても背景テーマが含まれているなど結構リッチ。
SLiMは軽量なログインマネージャです。

※以降はUxterm([アプリケーション]→[システムツール]→[Uxterm])で操作


無線LAN関連

使用する無線LANアダプタはWLI-UC-GNです。Ralink RT3070が使われています。
sudo apt-get install firmware-ralink wicd
wicdは軽量なネットワークマネージャです。
参考:rt2800usb - Debian Wiki


サウンド関連

sudo apt-get install pulseaudio pavucontrol
参考:第137回 PulseAudioを活用する:Ubuntu Weekly Recipe|gihyo.jp … 技術評論社


ブラウザ関連

sudo apt-get install chromium chromium-l10n flashplugin-nonfree
メモリは4GBもあるのでChromiumを選択しました。


メディアプレーヤー関連

sudo apt-get install smplayer libdvdread4
SMPlayer2を導入する場合はdeb-multimedia.orgのリポジトリを追加します。
参考:CDDVD - Debian Wiki


日本語関連

sudo apt-get install uim uim-mozc fonts-takao
Mozcは高性能なIMEです。
TakaoフォントはIPAフォントの派生版です。

※ここでインストールは終了なので、再起動する


GRUBの設定

標準では待ち時間が長いので短くします。
sudo nano /etc/default/grub

# 下記の値を変更する
GRUB_TIMEOUT=5 ←2に変更した

sudo update-grub
参考:How to change the GRUB 2 Default Timeout and Boot Order - Ubuntu | Linux Blog


SLiMの設定

一般ユーザで自動ログインするようにします。
(自動ログインならSLiMいらないじゃないか!いい加減にしろ!)
sudo nano /etc/slim.conf

# 下記をコメントアウトし、ユーザ名を変更する
default_user     debian

# 下記をコメントアウトし、yesに変更する
auto_login       yes
参考:SLiM (日本語) - ArchWiki


フォントを調整する

標準ではフォントがギザギザで見づらいです。
[システム]→[設定]→[外観の設定]→[フォント]


無線LANをつなぐ

wicdで設定します。
[アプリケーション]→[インターネット]→[Wicd Network Manager]

無線ネットワークが見つかりませんと言われたので設定します
[設定]→[一般設定]→無線インターフェース ←空欄であった
wlan0 と記述する
wicd
アクセスポイントが見つかり、パスワードを入力することでつながります。


HDMIから音声を出す

鬼門です。初期設定では音は出ませんでした。
[アプリケーション]→[サウンドとビデオ]→[PulseAudio 音量調節]
[設定]→プロファイルの"Digital Stereo(HDMI) Output"のどれかを選択
音声が出たら当たり
※音出し確認にはYoutubeが便利
1
2
3
音が出ました。


まとめ

軽量なデスクトップ環境が構築できました。また汎用的な構成であったため楽に進めました。
ただLinux Mint Debian Editionを導入した方が手っ取り早いです。

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