標準のHDD構成だと、性能の割にどうももっさりしています。SSDに換装することでその性能を余すことなくキビキビと発揮してもらいます。また耐衝撃性に優れ、質量もいっそう小さくなります。
準備
換装に当たっては、以下のものが必要です。・SSD
・SATA-USB変換ケーブル
・緊張しすぎない精神
SSD
SSDならすべて換装可能ではありません。SSDには7mmと9.5mmの2種類の厚さがあり、Let'snote NX1には7mm厚のSSDしか搭載できません。
またインターフェースはSATAです。ZIFやIDEのSSDは搭載できません。
購入する際は注意しましょう。
(国内正規代理店品5年間長期保証付き)PLEXTOR PX-128M5P
メーカー・ブランド | シリーズ |
---|---|
Crucial | m4 |
Intel | 520*1 |
Kingston | V+200/V300 |
Plextor | M3P/M5P |
Samsung | 830/840/840 PRO |
Transcend | Premium/Ultimate |
私が購入したのはPlextorのPX-128M5Pです。廉価版のM5Sシリーズをデスクトップに導入している実績があったので、迷わずPlextorを購入しました。M5Pには5年保証がついています。
またM5Pシリーズは移行ツールとして、Acronisの機能制限版が付属しています。これを用いることで簡単にSSDへデータの移行ができます。
標準のHDDは500GB、換装するSSDは128GBで容量に大きな開きがありますが、付属のAcronisでパーティションの変更を行えば、換装は可能です。
USB-SATA変換ケーブル
SSDにデータを移し替えるために、SSDのインターフェースであるSATAをUSBに変換する必要があります。最近はUSB3.0対応の高速にコピーできる製品も出ていますが、相性が出てしまい認識されない事態を防ぐため、USB2.0規格の製品をおすすめします。e-SATAに変換するとさらに高速でコピーできますが、NX1にはe-SATA端子はありません。またUSBバスパワーで駆動する製品もありますが、給電に不安を感じるため、別にコンセントから給電するモデルをおすすめします。念には念を入れときましょう。
今回はパーツショップのレジの横に山積みされていたFreedomの「FHC-241」を用いました。
シンプルな製品でUSB2.0、外部給電と願ったり叶ったりです。
なおデータを移し替える別の方法として、「これdo台」のような直接、データのクローンを作成する製品もあります。何度か本製品を使用したことがありますが、とても楽にクローンを作成することができます。ただ今回のように容量が違う場合はどのようになるのでしょう。とても気になります。
フリーダム SATAドライブ対応USB2.0外付け接続セット FHC-241
換装
1.データを移行する
まず新しいSSDにUSB変換ケーブルをかまして外付け化します。パソコンで認識されれば、SSD付属のAcronisを起動して、ディスクのクローンを作成します。
この時リカバリ領域のパーティションは変更しないよう注意してください。例えば、HDDの先頭に10GBのリカバリ領域があり、残り490GBがCドライブの構成ならば、移行後の構成は先頭に10GBのリカバリ領域、残り118GBをCドライブと割り当てます。
このようにしなければ、SSDからのリカバリができなくなってしまいます。※1 SX1であれば光学ドライブが内蔵されているので、バックアップを取ることができますが、NX1だと外付けの光学ドライブを所持していなければ終わりです。
移行前(500GB) | 移行後(128GB) |
---|---|
リカバリ領域:先頭10GB OS管理領域:490GB | リカバリ領域:先頭10GB OS管理領域:118GB |
2.バッテリーを外す
裏面からHDDへ直接アクセスはできません。HDDの取り出し口はバッテリーの奥に隠れています。まずバッテリーは外してアクセスできるようにします。
3.裏の金具を外す
金具の左にねじがあるのが確認できると思うので、細いドライバーを使用してねじを外します。外れたら金具をスライドさせます。この金具は軟いです。力を入れすぎないようにします。
4.HDDを引っ張り出す
丸めこまれている取手を、先ほどのドライバーなどで手前に持ってきます。取ってを引っ張る時も、力を入れすぎないようにします。するとだいだい色をしたフレキシブルケーブルと一緒にHDDが出てきます。HDDからケーブルを抜くと抜き取りは完了です。
5.SSDを入れる
取り出しと時とは逆の手順を踏みます。次SSDを引き抜く時の為に、ベロをつけます。
そしてフレキシブルケーブルを換装するSSDにつけます。
SSDを挿入する際、ストレージを保護する緩衝材を巻き込まないようにします。
6.金具でふたをする
スライドさせ金具をはめ込みます。その後、ねじをしめます。7.電源を入れ確認する
換装前と同じように起動すれば完了です。所感
NX1には「クイックブートマネージャー」なるものがプリインストールされています。このソフトの"かんたん高速起動設定モード"を利用すると、最短9秒で起動するのがウリです。換装後に利用すると、実際に9秒で起動しました。ただそこまで突き詰める必要性はないので、普段はオフにしています。
起動時間以外もHDD運用時のような突っかかりを感じることはなく、ストレスフリーに動いています。
1万円ちょいでここまで快適にしてくれるSSDは素晴らしい!
※1 リカバリ領域を換装前後揃えておかないと機能しないというのは経験則であり、換装後にリカバリを行ったわけではありません。
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