10月12日、大阪・日本橋にあるPCショップ「PCワンズ」において、あろうことか512GBのSSDが14980円の特価で販売されていました。
512GBといえば、今をときめく「Crucial MX100」でさえ22000円ほど。大台の2万円切りどころか、1.5万円も切ってしまいました。
店員さんに聞いても、レノボの保守部品であることとSamsung製であること以外詳細はわからないとのこと。
これは確かめねばと喜び勇んで購入しました。
開封の儀
パッケージは保守部品らしく茶箱です。茶箱パーツ好きとしてはたまりません。開けました。Samsungのリテール品とは違い、静電気防止袋に入っていました。
取り出しました。SSDがマウンタに収まっています。
マウンタを取り外しました。裏側は銀紙で覆われています。放熱性を高めているのでしょうか。
調べてみる
とりあえずCrystalDiskInfoで確かめたところ、MZ7TD512HAGM-000L1というのが型番であることがわかりました。この型番でググると、何やら穏やかではないことが書かれているサイトが2番目にヒットしました。
ThinkPadでブルースクリーンが発生し、再起動後POST エラー 2100と表示される - Lenovo Support (JP)
こちらを読み進めると、どうもPM841シリーズというのが正体のようです。同時に新しいファームウェアも公開されていることもわかりました。
更新するのはベンチマーク取ってからにするとして、次にPM841シリーズでググると次のサイトが引っかかりました。
【PC Watch】 Samsung、コンシューマ向けSSDの新製品を発表 ~TLC採用のSamsung SSD 840とMLC採用のSamsung SSD 840 PRO
こちらも読み進めると、PM841は無印840のOEM版が正解のようです。すなわちTLCモデル。残念。
まぁ、無印840でも3年保証付きで販売されていたし、レノボのページによればThinkPad T440のようなフラグシップモデルにもTLCが採用されてるんだから、品質については大丈夫だろうと自分に言い聞かせました。
ベンチマーク
落胆したところでベンチマークを取ります。検証環境は次のとおり。機材A(SATA3) | 機材B(SATA2) | |
---|---|---|
CPU | Celeron G540 | Core i5-2540M |
メモリ | 4GB | 4GB |
チップセット | C216 | Q67 |
OS | Windows 8.1 Enterprise Update | Windows 7 Proffessional SP1 |
ドライバ | OS標準 | OS標準 |
種別 | データドライブ | システムドライブ |
なおSamsung Magician Softwareについては対象外と判定され使用できませんでした。
ファームウェアアップデート前
TLCだけあって書き込み性能が低いです。ランダム、ゼロフィルの差は見受けられません。またリード・ライトともに触れ幅があり安定していません。
ファームウェアアップデート後
4Kのスコアが低下しましたが、QD32のスコアは向上しました。またリードに関して、大きな落ち込みがあるものの、アップデート前に比べ安定しました。
アップデート後・SATA2.0
だいたい限界まで出ています。
[参考]Samsung 840 PRO 256GB
同じ世代なのに隔世の感があります。
まとめ
中身が無印840とわかり安堵したのと同時に、TLCだと知って不安感がいっそう押し寄せてきました。またThinkPadにもTLCのSSDが採用されていることが判明したので、迂闊にメーカー製のSSDモデルは購入できないとも感じました。けれども様々なサイトの耐久テストを見るに、廉価で劣悪なSSDに比べれば持つようなので、とりあえず3年と考えて使用していきます。普通に使っていれば大丈夫でしょう…たぶん。
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