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2014年10月15日水曜日

14980円で特価販売されていた512GBの謎なSSDの正体に迫る

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10月12日、大阪・日本橋にあるPCショップ「PCワンズ」において、あろうことか512GBのSSDが14980円の特価で販売されていました。
512GBといえば、今をときめく「Crucial MX100」でさえ22000円ほど。大台の2万円切りどころか、1.5万円も切ってしまいました。
店員さんに聞いても、レノボの保守部品であることとSamsung製であること以外詳細はわからないとのこと。
これは確かめねばと喜び勇んで購入しました。


開封の儀

パッケージは保守部品らしく茶箱です。茶箱パーツ好きとしてはたまりません。
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開けました。Samsungのリテール品とは違い、静電気防止袋に入っていました。
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取り出しました。SSDがマウンタに収まっています。
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マウンタを取り外しました。裏側は銀紙で覆われています。放熱性を高めているのでしょうか。
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調べてみる

とりあえずCrystalDiskInfoで確かめたところ、MZ7TD512HAGM-000L1というのが型番であることがわかりました。
MZ7TD512HAGM-000L1

この型番でググると、何やら穏やかではないことが書かれているサイトが2番目にヒットしました。
ThinkPadでブルースクリーンが発生し、再起動後POST エラー 2100と表示される - Lenovo Support (JP)

こちらを読み進めると、どうもPM841シリーズというのが正体のようです。同時に新しいファームウェアも公開されていることもわかりました。
更新するのはベンチマーク取ってからにするとして、次にPM841シリーズでググると次のサイトが引っかかりました。
【PC Watch】 Samsung、コンシューマ向けSSDの新製品を発表 ~TLC採用のSamsung SSD 840とMLC採用のSamsung SSD 840 PRO

こちらも読み進めると、PM841は無印840のOEM版が正解のようです。すなわちTLCモデル。残念。
まぁ、無印840でも3年保証付きで販売されていたし、レノボのページによればThinkPad T440のようなフラグシップモデルにもTLCが採用されてるんだから、品質については大丈夫だろうと自分に言い聞かせました。


ベンチマーク

落胆したところでベンチマークを取ります。検証環境は次のとおり。
機材A(SATA3)機材B(SATA2)
CPUCeleron G540Core i5-2540M
メモリ4GB4GB
チップセットC216Q67
OSWindows 8.1 Enterprise UpdateWindows 7 Proffessional SP1
ドライバOS標準OS標準
種別データドライブシステムドライブ
今回は最終的に機材Bのシステムドライブに換装するので、おまけ程度ですが掲載しておきます。
なおSamsung Magician Softwareについては対象外と判定され使用できませんでした。

ファームウェアアップデート前

MZ7TD512HAGM-000L1MZ7TD512HAGM-000L1 0fill
MZ7TD512HAGM-000L1
TLCだけあって書き込み性能が低いです。ランダム、ゼロフィルの差は見受けられません。またリード・ライトともに触れ幅があり安定していません。

ファームウェアアップデート後

MZ7TD512HAGM-000L1MZ7TD512HAGM-000L1 0fill
MZ7TD512HAGM-000L1
4Kのスコアが低下しましたが、QD32のスコアは向上しました。またリードに関して、大きな落ち込みがあるものの、アップデート前に比べ安定しました。

アップデート後・SATA2.0

MZ7TD512HAGM-000L1MZ7TD512HAGM-000L1 0fill
だいたい限界まで出ています。

[参考]Samsung 840 PRO 256GB

840 PRO 256GB840 PRO 256GB 0fill
840 PRO 256GB
同じ世代なのに隔世の感があります。


まとめ

中身が無印840とわかり安堵したのと同時に、TLCだと知って不安感がいっそう押し寄せてきました。またThinkPadにもTLCのSSDが採用されていることが判明したので、迂闊にメーカー製のSSDモデルは購入できないとも感じました。
けれども様々なサイトの耐久テストを見るに、廉価で劣悪なSSDに比べれば持つようなので、とりあえず3年と考えて使用していきます。普通に使っていれば大丈夫でしょう…たぶん。

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